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「さいたま市立浦和博物館を訪ねて」

 この施設は、さいたま市立病院の前にある、知らない人は見過ごしてしまうような、わりとこぢんまりした博物館です。
 しかし、実際行ってみると建物の風情や地域に根ざした展示物、工夫を凝らした企画展などに好感が持たれます。さらには毎月、見沼たんぼを中心として活動している探鳥会の拠点になるなど、地域にはなくてはならない存在であると気づかされるのです。

『鳳翔閣(ほうしょうかく)』
 この博物館の建物は、明治11年浦和宿に建てられた(今の埼玉会館の場所)埼玉県師範学校校舎の胴部だけの外観を復元しました。
 この師範学校の校舎は、明治11年の明治天皇北陸東海巡幸の際に、太政大臣三条実美により鳳凰が羽を広げて飛び立つ様から「鳳翔閣」と名付けられました。
 実は、サッカーJ1の浦和レッズの選手がユニフォームにつけているエンブレムには、この埼玉県師範学校「鳳翔閣」がデザインされているのです。埼玉県のサッカーは、明治41年、この学校からひろまるんですね。
                                 
『展示品と企画展』
 館内には、周辺の遺跡から出土された土器などの考古資料、浦和宿絵図(文化8年)などの歴史民俗資料、美術工芸品などが展示されています。特に国指定史跡「見沼通船堀」について、見沼通船器材、見沼通船堀閘門模型など資料は充実しており、関心のある方には必見です。
 また、企画展や子ども向け講座なども開催されます。主に4月から6月にかけては、「ふるさとの遺産−写真でみる南区の文化財−」が開催されていました。自分たちの住んでいる地域を改めて見つめ直すいい機会になりました。   
 
『博物館と探鳥会』
 見沼たんぼの仲間たちで紹介している毎月第3日曜日の定例探鳥会もここが出発点です。博物館内では探鳥会でフィールドワークから戻った皆さんが一時、体を休め「鳥あわせ(発見した鳥の姿や声を発表し合い確認するもの)」が行われています。
 また、親子探鳥会も毎年6月に開催されます。ぜひ皆さんも博物館に遊びに来て、博物館を活用してみてください。

           〜さいたま市立浦和博物館〜
○利用時間/AM9:00〜PM4:30
○休 館 日/毎週月曜日と12月28日から1月4日の間
        但し、月曜日が国民の休日に当たる場合開館 し、
        祝日の翌日に休館。(ほかに臨時休館あり。)
○交通案内/●JR京浜東北線「北浦和駅」東口から東武バス
          「市立病院」行下車徒歩1分
         ●JR武蔵野線「東浦和駅」から国際興業バス
          「馬場折り返し場」行き、終点下車徒歩7分
          (駐車場が狭いため、自動車での来館はなるべ
          くお控えください。)
○連 絡 先(詳細については下記まで) 
 〒336-0911 さいたま市緑区三室2458
       TEL/FAX:048-874-3960

 

[風情のある外観]

[貴重な展示品の数々}

[見沼通船に用いた荷船の模型]

[豊富な資料

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