第11回 見沼塾からの報告レポート
[2月22日(土)]2003
〜見沼たんぼでわらぞうりをつくろう〜
当日は、『雨水』という暦の上での春の季節とはほど遠い、時折小雨が降る肌寒い天気でしたが、10時過ぎにはほとんどの参加者が集まってくれました。大人18人、小人22名の、遠くは越谷市から参加した1組を含め合計14組の参加者が、「見沼くらしっく館」の中庭に集合しました。
「見沼くらしっく館」の館長さんのあいさつ、講師の河田さんと浅子さんの紹介、作業の注意事項の説明と続き、講師による手順説明とともにわらぞうり作りが始まりました。まず始めに、わらを編めるようするため、わらを水に浸してからわら打ちをしました。空からぽつぽつと小雨が降る中、屋外の中庭で行いましたが、「こうやるの?」、「重い木槌だね!」、「わらが、ぺっちゃんこになっちゃった!」など、皆楽しそうに話をしながらはじめてのわら打ち作業を進めました。
その後、旧坂東家の土間にシートを広げお尻にむしろを敷いて、屋内でわら編み作業に取りかかり、お昼を食べる頃には少しずつぞうりの形になってきました。
午後には、どうにかこうにか鼻緒を付けられるまでに作業が進み、2時過ぎにはほぼ全員のわらぞうりが履けるようになりました。どうにか小雨も止み、子供たちは自分が作ったわらぞうりを履いて、中庭を走り回っていました。履いてみて、足の裏がちくちくして痛いとお母さんに伝える子、また「見沼くらしっく館」にある竹馬や竹とんぼなどで遊ぶ子もいました。
作り終わってから、参加した人たち全員で竹箒をもって会場の掃除をし、参加者の笑顔とともに初めてのわらぞうり作りは無事終了しました。中には、小さい頃わらぞうりを作った経験のある人も参加されるなど、立派なぞうりがたくさんできあがりました。
(事務局:ナベ犬)
◆「雨水」 : 二十四節気の一つ。現行の太陽暦では二月十八、九日頃。
草木の芽が出始めるというもの
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