見沼塾からのレポート その2

第9回〜第16回

 

第16回見沼塾からのレポート

[12月13日(土)]2003

〜しめ縄作り〜

[準備は大切です]

 参加者20名。合併後ともあって、旧浦和市在住の参加者も多く、年齢別にみると30代から40代の主婦層の親子連れが特に目立った。作業がスムーズにいくように予め5つのグループに編成。講師の紹介後、井上義宣さんの説明並びに実演を経て、いよいよ「しめ縄作り」がスタート。はじめてしめ縄を作る方もいて、念入りに講師の説明に耳を傾けていた。その工程は、①ワラ選り②均等に3つのワラを紐で縛る。③2人1組になり3つ合わせたワラの束を順番によっていく。④お札を付ける。

 実際、作業の様子を見ていると、コツをつかめた方はスムーズに手が勢いよく動いていき、そうでない方は、はじめは、もたついていたが講師ワンツーマンの指導の下にようやく完成。

 作業終了後、参加者に感想を聞いてみると、「想像以上にねじりが難しかった。」「何よりも自分で作ったことにこの上ない喜びを感じた。」「また作ってみたい。」などとても満足げだった。また、普段の学校での授業内容と違っているせいか、眼をキラキラ輝かせながら、まるで家のお手伝いをしているかのように、よく親と協力していた子供達もいた。  

今回の「しめ縄作り」にあたり、5人の講師の方には、はじめから最後まで優しく丁寧にご指導をいただき、深くお礼を申し上げたい。昔を懐かしんで臨まれた方、親子でアットホームなふれあいを体験された方、パートナーと息を合わせながら協力された方など、様々な一面もみられ、主催者側として感無量の想いである。一般市民のために、今後もこのような活動が実践できるように、努力していきたい。

(くらしっく館:T.T)

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[もう少しで完成]

 

第15回見沼塾からのレポート

[9月28日(日)]2003

〜見沼で深作ささら獅子舞を見よう〜 

市指定無形文化財[深作ささら獅子舞]

 好天に恵まれ、来場した多数の市民を前に約40名から成る関係者一同期待に応え熱演又熱演。牡丹花笠、助笛、ササラッ子バックアップのもと3頭の獅子たちは作物の豊作と人々の健康、平和とを祈って充分に舞い踊った。

 

 こどもたちや外国人観客との交流をやってのけた天狗のしぐさが会場をやわらげ、もりあげて、中途退席する観客がほとんどいなかった事実が本公演の盛況を如実に物語っている。200名近い観客の耳奥に当分の間、笛や謁鼓の音がここちよく響き続けているにちがいない。

(くらしっく館:M)  

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第14回見沼塾からのレポート

[9月13日(土)]2003

〜見沼をスケッチしよう〜

[講師の八木先生からアドバイス]

 当日は天候に恵まれ、スケッチの経験はないという方も含め、20名が参加しました。見沼たんぼをスケッチするこの事業も4回目。民家園を会場にしては、昨年に引き続き2回目となりますが、初めて参加の方が多くいらっしゃいました。

 まず、講師が「描きたい主題を絞って描く」など、スケッチをするときのポイントや付近の描きどころなどを指導し、その後、参加者は外でそれぞれ場所を選んでスケッチをしました。民家園の場所柄、園内の樹木、茅葺や白壁の建物と緑の取り合わせ、あるいは付近の芝川の流れなどを描かれた方が多かったようです。大変暑い日になりましたが、講師が一人ひとりを回ってアドバイスされ、皆さん熱心にスケッチをしました。最後に合評会を行い、互いにアドバイスをしたり、褒めあったりして、和やかに終了することができました。

 民家園周辺は自然に恵まれ、季節ごとの風景が楽しめます。これを機会にぜひまた個人でもスケッチを楽しんでください。

(民家園:A)

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第13回 見沼塾からの報告レポート

[6月8日(日)] 2003

〜見沼でハーモニカを聞こう〜

―――旧坂東家住宅見沼くらしっく館―――

[土間のほの暗さと音楽がマッチしてとてもいい雰囲気でした]

  東京・世田谷区にお住まいのブルースハーモニカ奏者タナカヒロシさんをお招きした6月8日(日)の見沼くらしっく館ライブは、170人を超える聴衆にタメ息をつかせる素晴らしいライブステージとなりました。戸障子すべてを取り払った旧坂東家住宅の景観は、いつも私たちの目に馴染んだ暮らしの空間から一変し、純和風コンサートホールといった趣。

  伊豆高原での屋外ライブを終えたばかりのタナカさんは、5月に下見で訪れた旧坂東家住宅のたたずまいに感激したご感想もトークに入れ、Ⅰ部10曲、Ⅱ部13曲プラスアンコール、全24曲を熱演して、初登場さいたま市に鮮烈すぎるほどの印象をのこしてくれました。

  傍らに置かれた30数本のハーモニカから曲によって器種2〜3本を探し出し、曲のフレーズターンでは、サッと別のハーモニカに換える生演奏ならではのスリル。ハーモニカの音色がかくも多彩で心に響くとは・・・と思い直すひとときでもありました。こどものころから親しんできた“ハーモニカ”とは別の音源をタナカさんは私たちに教えてくださったようです。

   主な演奏曲目を記しておきましょう。
  「シャレード」 「ムーンリバー」 「明日に向かって撃て」 「黒いオルフェ」などの映画音楽。ラストに取り上げた「ブラザーサン・シスタームーン」はローマカトリックの聖域に迫る名 曲ですが、今タナカさんが一番ハマっている曲のようです。レイチャールズやビートルズのナンバー、アイルランドやスペイン・バスク地方の民謡。「通りゃんせ」から美空ひばりの「リンゴ追分」へのメドレー。編曲のセンス、選曲のサービスぶり、ギターのいわたのぼるさんとの呼吸も乗り乗りのピッタリ感。会場、奏者、聴衆、三位一体となった心が通い合ったほんとうにたのしいコンサートでした。

 (くらしっく館:ゆりこ)

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第12回 見沼塾からの報告レポート

[5月5日(月・祝日)]2003 

〜見沼の昔話を聞こう〜

―――浦和くらしの博物館民家園―――

[紙芝居] 

 見沼塾「子どもの日体験教室」は、毎年5月の連休に行っています。本年は、5月5日に行いました。当日は、近隣でおこなわれるイベントのため、当館駐車場を開放していたこともあり、多くの来館者が訪れました。館内講座室で、「紙こばこ」による紙芝居が10時から始まりました。親子で楽しめる内容で、工夫の凝らした紙芝居に楽しい笑い声がわきました。  

[見沼の民話]

 館内にある移築された民家の一つ、旧野口家住宅では、見沼の民話と日本の昔話の語りが行われました。ゆったりとした語り口調と話の面白さにひきつけられました。当日は、天候に恵まれ、野外での昔の遊びも盛況でした。ベーゴマ、コマ、輪まわしなど、子どももさることながら、年配の方も懐かしいものばかりでした。

 浦和くらしの博物館民家園は、市内の伝統的な建物を移築復原した博物館です。昔の生活を思い描くだけでなく、体験することで、また、違った印象を受けられたのではないかと思います。周辺の文化財や自然をめぐりながら、散策の拠点としてぜひご活用ください。

(民家園:W)

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第11回 見沼塾からの報告レポート

[2月22日(土)]2003

〜見沼たんぼでわらぞうりをつくろう〜

 当日は、『雨水』という暦の上での春の季節とはほど遠い、時折小雨が降る肌寒い天気でしたが、10時過ぎにはほとんどの参加者が集まってくれました。大人18人、小人22名の、遠くは越谷市から参加した1組を含め合計14組の参加者が、「見沼くらしっく館」の中庭に集合しました。

 「見沼くらしっく館」の館長さんのあいさつ、講師の河田さんと浅子さんの紹介、作業の注意事項の説明と続き、講師による手順説明とともにわらぞうり作りが始まりました。まず始めに、わらを編めるようするため、わらを水に浸してからわら打ちをしました。空からぽつぽつと小雨が降る中、屋外の中庭で行いましたが、「こうやるの?」、「重い木槌だね!」、「わらが、ぺっちゃんこになっちゃった!」など、皆楽しそうに話をしながらはじめてのわら打ち作業を進めました。

 その後、旧坂東家の土間にシートを広げお尻にむしろを敷いて、屋内でわら編み作業に取りかかり、お昼を食べる頃には少しずつぞうりの形になってきました。 

 午後には、どうにかこうにか鼻緒を付けられるまでに作業が進み、2時過ぎにはほぼ全員のわらぞうりが履けるようになりました。どうにか小雨も止み、子供たちは自分が作ったわらぞうりを履いて、中庭を走り回っていました。履いてみて、足の裏がちくちくして痛いとお母さんに伝える子、また「見沼くらしっく館」にある竹馬や竹とんぼなどで遊ぶ子もいました。

 作り終わってから、参加した人たち全員で竹箒をもって会場の掃除をし、参加者の笑顔とともに初めてのわらぞうり作りは無事終了しました。中には、小さい頃わらぞうりを作った経験のある人も参加されるなど、立派なぞうりがたくさんできあがりました。

(事務局:ナベ犬)

「雨水」 : 二十四節気の一つ。現行の太陽暦では二月十八、九日頃。
         草木の芽が出始めるというもの

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第10回 見沼塾からの報告レポート

[12月7日(土)]2002

〜見沼たんぼでしめ縄をつくろう〜

 見沼塾としては初めての「しめ縄づくり」。当日は今にも雨の降りそうな底冷えのする寒い日でしたが、申込のあった方のうち欠席者は一組のみ。当日飛び込み参加者も出るくらいでした。子供16名を含む参加者20組40名は5組ずつ4グループに分かれ、地元農家のベテラン指導者おじーちゃん・おばーちゃん4人の号令により、予定どおり午前10時に作業開始。

 でも、開始直後に無情にも雨がぱらつき始めたため、汚れ作業のみ屋外で行い、「しめ縄づくり」はくらしっく館屋内の土間で行うことになりました《アンラッキー(>_<)》。

 でも、囲炉裏のそばの薄暗い土間でしめ縄をつくってお正月の準備なんて、ちょっとレトロな気分。

 (~。~)m(__)m

 (♪かーさんが夜なべをして手袋編んでくれた〜♪…♪おとーは土間で藁打ち仕事♪…♪囲炉裏のにおいがした〜♪)《年がバレバレ》 

 難しそうだから私には無理といって途中で帰ろうとした人もいたけれども、結局最後は全員が立派なしめ縄をつくり、満足していただけました。めでたし!めでたし!!(^^)! 

 囲炉裏のそばで、おばーちゃんに抱かれていたかわいい男の子が、かつての大庄屋、当見沼くら
しっく館元当主『坂東家』の跡取りだったって知ってました?(加田屋って坂東家の屋号だよ!!)

(事務局:ナッチー)

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第9回 見沼塾からの報告レポート

[9月14日(土)]2002

〜第3回 スケッチをしよう!〜

―――浦和くらしの博物館民家園にて――― 

 「見沼田圃をスケッチしよう」も3回目ですが、今回は場所も季節も変わって心機一転。当日は雨が降ったり止んだりのあいにくの天気でしたが、25名が参加してくださいました。初めに、講師の八木さんから、スケッチの仕方、周辺の写生に適した場所などを説明しもらい、参加者はそれぞれ気に入った写生場所へ移動です。 民家園内で描いた方が多かったのですが、車で有料道路近くの芝川まで足をのばした方もいて、その作品制作にかける意気込みには感服した次第…。

 場所が決まれば、皆さんこれから約2時間の風景画制作に没頭です。八木講師は、参加者を見かけるとそっと後ろから忍び寄り、「なかなかおもしろい構成ですね。」とか「もう少し薄い色で塗るとこの木が遠くにあるように見えるんですよ。」など、絶妙なコメントで語りかけ、時には質問に答えてくれます。

 12:30に集合し、スケッチ会恒例の合評タイム!各参加者ごとに順番に作品を各自で解説し、八木講師から講評やコメントをもらいます。さらに今回は、参加者からの要望に応え、八木講師が描いた見沼の絵を解説付きで鑑賞できました。さすがにお上手です。

 予定の時間を1時間半と大幅に超えてしまったのは、参加者の皆さんの熱心さのたまもので、またまた今回も大好評のうちに見沼塾を終了することができました。

 来年度も、スケッチ会は継続しますので、皆さんも是非参加してみてください。

                                                                                                       (事務局:ホ)

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