[やっとスカーフの仕上がりを
見ることができました] |
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当館の畑で栽培した藍の生葉を使い、絹のスカーフを染めるという藍の生葉染の体験講座を実施しました。
この染め方は、古代から用いられており、化学薬品等を使わずに染色するため、人と環境にやさしいのが特徴です。
まず、スカーフをビニール紐を使って絞りました。受講生が仕上がり具合を想像しながら、おもいおもいの形や大きさに絞っていきました。
次に、スカーフを水に浸し生地を染めやすくしました。
その後畑に出て、藍の葉を摘みとりました。染める生地の10倍ほどの藍の葉が必要になるので、およそ340gの葉を摘み取りました。炎天下での作業なので受講生は汗をかきかき、スカーフをよい色に染めるため一生懸命に葉を摘み取っている姿が印象的でした。
摘み取った葉をミキサーにかけて布袋に入れこし、藍の染色液を作りました。この染色液の中にスカーフを入れ、この段階では染色液は濃い緑色です。スカーフを10分ほど浸けこんでから取り出し、空気によくさらし、十分酸化をさせた後水洗いすると、鮮やかな青色に染め上がりました。
受講生はその色の変化に驚き、興味深く眺め、喜んで作品を持ち帰りました。
暑さ厳しい中での講座でしたが、その分、仕上がったスカーフに愛着もひとしおのようでした。
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