見沼塾からのレポート 

その 6

第43回〜第49回

 

第49回見沼塾からのレポート

[5月 5日(土)]2007

〜 竹を使った道具つくり〜

 

 

 [参加者が自信作!をもって記念撮影]

親子15人が、竹の貯金箱と竹のけんだまを製作した。

金属等は用いず、環境にやさしい天然の竹の素材を100%使っているのが特徴である。

みんなは竹は寸法(長さ、直径)が各々違うので自分が選んだ竹にあわせて作りあげていく難しさを感じていたようである。

初めに貯金箱をつくった。上筒と下筒の組み合わせ方、穴の位置など各々が竹のサイズに合わせながらの作業となったので、最後まで集中心が途切れなかった。

 

吊り上げ可能な貯金箱は約1時間30分で完成した。

残りの30分は貯金箱をつくった際の端材を再利用して竹のけんだまを作った。材料を一つも無駄にしなかったことなど、一種のリサイクルについても学ぶことができた。(民家園)

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第48回見沼塾からのレポート

[5月 4日(金)]2007

〜 紙しばい〜

 

 

 [ 見沼の伝説にちなんだ紙芝居 ]

親子など124人が、地域で活発に活動しているグループ「紙こばこ」4人の皆さんの紙芝居を楽しんだ。

1日4回の公演を行い、観客を飽きさせないように、「したきりずずめ」等の日本の昔話や、「こぶたのけんか」等の童話、見沼の伝説にちなんだ「ごとまきばしのだいじゃ」等の見沼の地域まつわる民話といった様々な演目が行われた。

今回初の試みで野外の池のほとりで公演を行ったことや、最後に子どもたちに飴を配ったりするなど、工夫が凝らされており、まるで昭和の時代にタイムスリップしたようで、昔懐かしい雰囲気に包まれ、大人も子どもも幅広い世代で楽しめるものだった。

そのほか、輪回しや缶ぽっくりなど昔の遊び道具も、来館者に人気があり、親子で楽しんでいる様子だった。 

(民家園)

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第47回見沼塾からのレポート

[3月 10日(土)]2007

〜 わらぞうり作り〜

 
 

[穏やかな天気の中、話もはずみす] 

当日は穏やかな良い天気に恵まれ、旧坂東家住宅の前庭で開催した。参加者は20名。館長の挨拶の後、早速作業に入る。最初に行うのはワラをやわらかくする作業である。折れたり痛んだりしたワラを取り除いた後、水で湿らせてから、台の上で木槌で叩いてやわらかくする。ワラがやわらかくなったところで、実際にわらぞうりを編む作業に取り掛かる。腰を下ろして足を伸ばし、縄を両足の親指に掛け、その縄を芯にして手前から足先の方へとワラで編み上げていく。ここが肝心なところであるため、講師の河田捷一さんの実演をまじえての説明を皆真剣に聞いていた。

説明を聞いていざ自分の手で作り始めるものの、やはりなかなか難しく、あちこちから講師を呼ぶ声が上がり、もう一人の講師である柴原マツエさんも大忙しである。参加者の中には、昔作ったことのある方もいて、参加者どうしで作り方を教え合う光景も見られ、和気藹々の雰囲気の中でわらぞうり作りは進んでいった。     技術を要する難しい作業ではあるものの、ほとんどの参加者がお昼までには片足分のわらぞうりを完成させることができた。

昼食休憩をはさみ、午後3時には全員が一足分を完成させて無事終了。自然の素材を使ってモノを作り上げるという体験ができ、どの参加者も満足そうに会場を後にしていた。         

  ( 旧坂東家住宅見沼くらしっく館:豊田和夫)

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第46回見沼塾からのレポート

[2月 17日(土)]2007

〜 味噌作り〜

 

 [杵と臼を使って大豆を潰します]

 [麹と塩を混ぜ合わせ団子状にします]

 2月17日、午前10時から正午まで、見沼塾「味噌作り」が旧坂東家住宅見沼くらしっく館で開催された。杵と臼を使った昔ながらの味噌作りを公開し、参加者にも作業の一部を手伝ってもらうという催しである。
 当日は晴天で風もなかったため、旧坂東家住宅の前庭に臼やテーブル等を設置して開催した。 まず、味噌作りについて講師の守屋勝代さんの説明を聞いた後、前日に旧坂東家住宅の土間にある大かまどを使って6時間掛けて煮ておいた大豆を、杵と臼を使って潰す作業に入る。大量の大豆を煮たものを潰していく作業はかなりの重労働である。18名の参加者にも交代で杵を持って潰してもらった。ちなみに、原料となる大豆は、守屋さんの畑で収穫されたものである。潰し終わったら、それに麹と塩を混ぜ合わせたものを入れて、さらに混ぜ合わせる。次にそれを団子状に丸め、空気を抜くために叩きつけるようにして容器(桶)の中に投げ入れていく。これも参加者に手伝ってもらったが、大豆を丸めたり叩きつけたりしている時の皆さんの楽しそうな顔が印象的であった。最後に、容器を密閉し重石を載せて作業は終了。
 約8ヶ月後、どんな味噌に出来上がっているか楽しみである。

( 旧坂東家住宅見沼くらしっく館:豊田和夫)

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第45回見沼塾からのレポート

[12月 9日(土)]2006

〜 しめ縄作り〜

 

 [旧坂東家住宅内にある土間での作業]

 

 12月9日、旧坂東家家見沼くらしっく館を会場に26名が参加して、見沼塾「しめ縄作り」が開催された。今年も例年どおり広い前庭で大きく車座になって作る予定であったが、当日はあいにくの雨。今回は旧坂東家住宅の土間部分にムシロを敷きつめてその上に腰を下ろして作ってもらうようにした。
 しめ縄作りは、まずワラをすぐるところから始まった。ワラを1束ずつ手に持って、その中から傷んだものや短いものなどを取り除いていく作業である。きれいなしっかりしたワラだけが残ったところで、次にそれを3本に分けそれぞれを縒っていく。縒られたものをさらに1本に巻き上げていくのだが、力を加えて縒りをかけながら三つ編みのように巻いていくこの作業は力も技術も要するなかなか大変な作業だ。

一人では無理なため、作業は他の参加者や講師の方とペアになって行った。1本に巻き上がると、上端、下端を紐で縛り、表面をハサミで刈り整えて出来上がりである。

 屋内での作業は狭かったり暗かったりして作りにくい面もあったかと思うが、土間にムシロを敷いての作業は昔の生活が偲ばれ、雰囲気たっぷりのしめ縄作りとなっていた。

( 旧坂東家住宅見沼くらしっく館:豊田和夫)

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第44回見沼塾からのレポート

[11月 11日(土)]2006

〜 見沼のスケッチ〜

 

 [雨を避け、井戸場でスケッチ]

 [熱心に指導する八木先生]

(右から二人目

 11月11日、水彩画家の八木一郎先生を講師に迎え、見沼塾「見沼スケッチ」が旧坂東家住宅見沼くらしっく館で開催された。

 当日は雨が降ったりやんだりのあいにくの空模様。好天であれば当館東側に広がる加田屋新田の秋を描きに出かけたいところであるが、雨が心配なためほとんどの参加者が当館敷地内でスケッチに取り掛かった。

 雨空の下、庭の柿の実の赤が目立っていて、井戸場の屋根の下や旧坂東家住宅の軒下、土間の中などから柿の木をモチーフにした風景を描く人が多かった。

 10名ほどの初心者の方は、基本的な技法、特に遠近法についての説明を聞いてから描き始めたが、紙の上に正確に奥行を表現していくことはなかなか難しいようで、先生の指導を受けながら苦心して描いていた。

 囲炉裏端や座敷などでそれぞれ昼食をとった後、午後は彩色に入る。色を付けていく順番や、一つのものを複数の色で彩色する技法などを、先生から実際に絵筆を取って教えて頂いた。

 午後2時になり、それぞれの作品を旧坂東家住宅の廊下に並べ、先生に作品一つひとつに対しての感想を述べて頂くという形で講評を行い、予定通り午後3時に終了した。参加者は皆、雨の中苦労して作品を完成させていたが、それだけにまた新たな水彩画の魅力を発見したようである。

( 旧坂東家住宅見沼くらしっく館:豊田和夫)

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第43回見沼塾からのレポート

[10月 22日(日)]2006

〜 秋の見沼寄席〜


[奥座敷の床の間を高座にして熱演]

 10月22日、旧坂東家住宅見沼くらしっく館において、見沼塾「秋の見沼寄席」が開催された。見沼塾としての寄席の開催は、昨年の春に続いて2回目である。出演は、今年で結成44年となるアマチュア落語家集団、埼玉落語会の皆さん。昨年同様、旧坂東家住宅の奥座敷に床の間を背にして高座を設け、参加者には南側の座敷や縁側から(さらには庭からも)落語を鑑賞してもらうという形を取った。

 寄席は、参加者約40名(最終的には52名を数えた)を集めて、予定通り午後1時に始まった。出囃子が流れ、出演者が高座に上がって、「え〜」と噺に入っていくと、築150年の古民家の雰囲気とアマチュアながら芸歴ウン十年、玄人裸足の話芸の巧みさとが相俟って、まるで本当に江戸の横丁の一角に居て、ご隠居や熊さん、八っつあんのやりとりに立ち会っているかのような気分になっていく。

 演目はおなじみ「時そば」「掛取万歳」「厩家事」などの古典落語7本とマジック。他にも飛び入りのハーモニカ演奏や昔の映画スターの顔写真当てクイズ(?)まであり、楽しさの凝縮された2時間30分であった。

(旧坂東家住宅見沼くらしっく館:豊田和夫)


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