見沼塾からのレポート 

その 7

第51回〜第58回

 

第58回見沼塾からのレポート

[2月 16日(土)]2008

〜 味噌づくり〜

 
 

[楽しそうな味噌づくり] 

 春の兆しを押戻すような強い風が朝から吹き荒れたこの日、主屋の土間で講座開講。    今回11回目となるこの講座の皆勤講師、守屋勝代さんの味噌作りにかける意気込みは半端なものではない 。 大豆も麹も全て彼女の作。 それゆえ、味噌が出来上がる一年先まで気が抜けないという。  聢に忙しいさなかでも、幾度となく味噌甕の様子を見に来てくれた。 丹精のしっかりと込められた「くらしっく館味噌」は塩辛くないと至極評判がいい。 さあ、今年もいい味噌つくるぞ!参加者35名 。 当館の味噌作りは本格的で大掛かり。受講後、自宅へ戻って自家製味噌に挑戦とばかり気合十分の参加者も、先ず眼前の大釜に一瞬たじろぐ。

 その上、この釜で大豆を6時間煮たという説明に立ち位置から二三歩後退。さらに、大臼小臼と杵が登場した段階で茫然自失状態。
  しかし、他ではできない経験と楽しんでいた様子にほっと安堵。
 作業も一段落着いた頃、既に囲炉裏端の大鍋は、 [楽しそうな味噌づくり]
守屋さんプロデュースの一年味噌で味付けられた具沢山けんちんがグツグツと音を立てていた。  いい塩梅とはまさにこのことである。  (くらしっく館)

<戻る>

 

第56回見沼塾からのレポート

[11月24日(土)]2007

〜 竹細工教室  〜

 

皆さんの創作意欲は充分

 

太い孟宗竹に挑みます

 講師のNPO自然観察さいたまフレンド指導員から、材料となる竹の性質や工作の仕方について説明を受けたあと、早速作業に取り掛かった。
 花器、鉢、灯篭、カニの飾り物などの見本を見ながら、各自工夫して好きなものを作っていく。
 花器や鉢、灯篭を作るには、太い孟宗竹をノコギリやナタを使って切断したり電動ドリルで穴を開けたりしなければならず、女性やお年寄りには骨の折れる作業であった。

 また、カニの飾り物のハサミや足など細かい工作は難しそうだった。
 講師が材料をたくさん用意してくれたお陰でほとんどの参加者が複数の作品に挑戦することができた。
 自然の素材からものを手作りすることの楽しさを存分に満喫した一日となった。

(旧坂東家住宅見沼くらしっく館)

 

<戻る>

 

 

第55回見沼塾からのレポート

[10月28日(水)]2007

〜 いろり端で聞く民話と昔話  〜

 

まずは地図で見沼の紹介です

 

大蛇の話のはじまり〜

 例年、春に行ってきた民話の語りですが、今年は会場を変更し紙芝居を加えるなどグレードアップして行いました。 

  会場の旧蓮見家住宅は、江戸時代に建てられた農家で、いろりや土間があり、民話の語りを演出するのにふさわしい雰囲気です。
 当日は、秋晴れのさわやかな日で、52人もの参加者があり賑々しく始まりました。
 初めに、見沼の民話をより理解しやすくするため、地図を開いて見沼の文化財や寺社など、民話に関係のある場所を確認するとともに、見沼の歴史については子どもにもわかりやすいような解説を加えました。
 演目は、「見沼のおみなえし」、「五斗薪橋の大蛇」、「見沼の竜」等、見沼にかかわりのある話です。その後、休憩を入れ、日本の昔話が始まります。3本の紙芝居を読んだ後、2本の語りが続きました。
 いずれも、大人も子どもも楽しめる内容で、最後は大きな拍手があがりました。1時間30分の講座時間中、参加者は集中して聞き入っていたようです。 

(民家園)

 

<戻る>

 

 

第52回見沼塾からのレポート

[8月 8(水)〜10日(金)]2007

〜 柿渋のうちわ作り  〜

糊を乾かす(1日目)

 

柿渋で仕上げる(2日目)

柿渋は、見沼、川口の名産品として有名だが、現在では、扱っている店も少なく、「柿渋」もあまり知られていないようだ。講座で使用した柿渋は、上野田で作られたもので、普段は岩槻の人形問屋に卸している店から購入した。
柿渋のうちわ作りの、1日目は、うちわ骨に和紙を張る作業。型紙をあて、うちわ骨と和紙を切る。その後、うちわ骨に小麦粉で作った糊を塗り、両面に和紙を張る。簡単そうな作業だが、児童には難しかったようで、一緒に参加した大人が手助けをしていた。和紙を張った糊が乾くまで1日おく。
2日目は、和紙を張ったうちわに絵を描き、その上に柿渋を塗る作業である。柿渋を塗る作業は、長屋門の下の土間で行った。薄めた柿渋を3回、原液を3回と、6回塗り重ねる。1回塗る度に、干して乾かすので、通常は時間がかかるが、この日は猛暑で、乾くのが早く、手際よく塗り重ねることができた。
見沼色のあるオリジナルのうちわが出来上がり、皆さんは満足された様子だった。 (民家園)
 
 

<戻る>

 

第51回見沼塾からのレポート

[7月28日(土) ]2007

〜 箸づくり 〜

お父さんに、いいところが見せられるかな?

 柿の木陰で、児童とサポーターの家族を含めて46人が車座になって、箸作りを行った。
 カンナの使い方で不安な小学4年生の女子は「難しい」といって、お父さんの支援を仰ぎながら、顔に流れる汗を気にせず、真剣な目つきで真四角な材料に挑戦していた。木が堅いので、指が痛く、腕に力が入った。
 シャカシャカと心地よい音と共に木に丸みが生まれ、次第になめらかな箸ができてきた。更に箸を細くするために、カンナを逆さに持って、回しながら押すようにして面取りをした。開始後30分で1本が完成した。

    その後、紙ヤスリで最後の磨きを掛けた。開始から1時間、玉の汗をぬぐいながら、シャッシャッと磨きあげた箸に、ワトコオイルで塗装をした。木の色が美しく輝きをもってきた。
 続いて、箸置きにもチャレンジ!ネズコ(クロベ)、カツラ、キバタの中から好みの材料を選び、切り出しナイフで刻みを入れ、ステキな作品ができあがった。1時間45分でほとんどの参加者が完成させた。暑い中ではあったが、参加者全員が 完成の喜びを味わっていた。    (くらしっく館)

<戻る>

 

 

inserted by FC2 system