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棚田サミット・レポート

夏 ・・・ まだ真っ盛りの8月30日と31日。

     見沼たんぼくらぶ事務局のYとHは、仕事を忘れて?千葉県鴨川市まで海水浴?

   ではなくて、『第8回全国棚田(千枚田)サミット』に参加しました。

因みに、第1回のサミットは、高知県の梼原町(ゆすはらまち)で、1995年に開催されました。 なお、事務局のYは、その梼原町へも勉強に行っているのです。

☆目的 ・・・ それは見沼田圃のエリアで、いま流行のオーナー制度が導入できるかどうかの検討のため、遠く鴨川の地まで足を運んだのでありました。残念ながら、見沼たんぼには棚田はありませんが、 県内では、横瀬町に棚田が存在しており棚田保全のための取り組みが行われているとのことです

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【 ちょっとひと休み / パート・Ⅰ 】

<問題>全国棚田百選では、いくつの棚田が認定されているでしょうか。

     《回答》棚田百選認定委員会によると、現在134の棚田が認定を受けています。

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□ 東京駅から特急で約2時間、降り立った鴨川駅は、真夏の刺すような強い日ざしを浴びながら、会場である鴨川市民会館へと向かった。回を重ねること第8回のサミットも全国の棚田関係者多数が会場いっぱいに詰めかけ、熱気で溢れていました。

△ 開会式は、お決まりの主催者、地元関係者、来賓のあいさつ等が行われ特別記念講演として、千葉県知事の堂本暁子さんから「田圃は生物多様性の宝庫」と題して、45分間の講演が行われました。

◎ 堂本知事は、参議院議員時代に地球環境国際議員連盟の日本総裁、後に世界総裁や、世界自然保護連合の理事などを歴任され、環境問題に積極的に取り組まれてきたこれまでの経験や、地元千葉の三番瀬についても触れられるなど、幅広く環境についての貴重なお話しをいただきました。

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【 ちょっとひと休み / パート・Ⅱ 】

<問題>全然関係のない話しですが、 

           日本では、現在、女性の知事が3人います。
         さて、それはどの都道府県でしょう?
    《回答》千葉県、大阪府、そして熊本県でした。(こんなの常識かもしれませんが)

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その後、事例発表では、地元鴨川市の大山千枚田保存会の石田会長をはじめ、徳島県 上勝町の川崎さん、福岡県浮羽町の滝内さんから棚田の保全等に関する発表が行わた。

事例発表後、大型バスに乗って大山千枚田や農産物直売所を視察しました。実際に見る大山千枚田は、黄金色に染まった稲穂がワイドテレビのように目に迫ってくる美しいものでした。 感動もそのままに、バスは全体交流会の場所へ移動しました。その場所は プロ野球日本ハムファイターズのキャンプ地でした。

地元の方々の温かい歓迎とおもてなしを受けて、全国の方々とも交流を 深め、気分良く宿舎へと帰りました。あとは、潮騒の音を枕に朝までぐっすりと眠りました。

  ☆2日目の朝。

十分な睡眠とおいしい朝食をとって、分科会に参加しました。分科会は、10のテーマに分かれていて、Yは「オーナー制度の運営と棚田」、Hは「環境教育と棚田」に分かれ、深くじっくりと勉強しました。

◎分科会終了後、それぞれの分科会の報告が行われ、共同宣言が読み上げられ閉会式となりました。

【まとめ】

※まず棚田は、過去、中山間地域の環境保全に役立っていた。それが、農業の衰退と共に荒廃し、手つかずの状態になっていた。

※それを、オーナー制度を導入することにより、また、社会の環境保全や農業とのふれあい等の機運が高まることとうまくマッチして、全国で棚田が(美田に)復活している。

※課題は、観光資源としての棚田ではなく、いかに自立したオーナー制度が存続できるかではないか。

     (追伸) ◇第9回全国棚田サミットは、岐阜県恵那市で開催されます。

                                                            【文責:事務局 Y】     

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グリーン・ツーリズムの先進事例および構造改革特区認定による効果の調査から

      見沼田圃の今後の保全のあり方や、グリーン・ツーリズムの先進事例及び構造改革特区

   認定による効果等を調査するため、南信州の長野県飯田市豊丘村へ行って参りました。

「グリーン・ツーリズムと農家民泊」

 ところで「グリーン・ツーリズム」って御存じですか? グリーン・ツーリズムとは 「農山 漁村などに滞在し、その地域の農林漁業を体験したり、自然・文化・人々との交流を楽しむ旅」で、ヨーロッパでは広く普及している余暇活動です。                                                                   

 スタジオジブリの「おもひでぽろぽろ」で主人公のタエ子が、休暇を取って山形の農家に泊まり込み、地元の方々と一緒になってベニバナを摘んでいましたね。アレです。                       そのグリ・ツリの要とも言うべき仕組みが「農家民泊」 です。

   今回はグル・ツリに先進的に取り組まれている長野県飯田市へ 行き、農家民泊受け入れ先のS・Oさんにお話を伺いました。

 

「S・Oさんの家の概要」  

                [ Oさん宅へ続く道 ]

 ①家 族:Oさん夫妻・Oさんの母と長男
 ②農産物:リンゴ・ナシが主。自分の家で食べる
      程度の田んぼもあり。
「農家民泊の実際」
 
   お持て成しはしない。 農繁期ということもあり、

                [ Oさん宅の全景 ]

上げ膳据え膳はできない。食事・就寝の準備も含めて
自分たちでやらせる。
農家民泊は「農家へのホームステイ」であり、お互い
遠慮しない方が、よい交流ができる。
受け入れるのは、春と秋の農繁期である。
中高生の体験旅行の場合」  
 10畳の居間に4〜5人が1泊する。
昨年度は、50名を受け入れた。宿泊料は1人1泊6,000円。男子と女子は別々の

[ Oさん宅居間でのヒアリング ]

農家に宿泊する。子どもたちが来たときにできる作
業は何でもやらせる。食事も子どもたちが用意しな
ければならないので、夕食は準備が簡単な焼き肉が
 多い。子どもたちが悪さをしたことはない。
 
ワーキング・ホリデーの場合」
 居間に1〜2人が泊まる。 まったく見知らぬ者
同士を同じ日に泊めることはない。飯田市では3泊

[ 収穫されたりんご ]

4日が原則である。昨年度は15名程度を受け入れた。
食事と宿泊場所を提供するが、宿泊料は貰わない。
労働の対価は支払わない。
 ワーキング・ホリデー(援農ボランティア)は、
「農繁期における手間の確保」のための受入である。
 ボランティアは市農政課を通じて紹介されるが、   
リピーターは、気に入った農家を指名できる。
 
 今回は農家民泊についてのみ報告しましたが、これを機会にグリーン・ツーリズムに御興味を
 持っていただければと思います。          (土地水政策課:古川美和)
                   

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