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田んぼの水はどこから流れてくるの?

見沼たんぼで米づくり 〜大学に入って見沼に出会って 〜

田 植 え    〜 無農薬の「こしひかり」が待っている 〜

 

 

 

 

 

田んぼの水はどこから流れてくるの?

    ① 利根川⇒利根大堰⇒見沼代用水を経て田んぼへ

 皆さんは、見沼田んぼの水がどこから流れて来ているのか、ご存知ですか? 
 今回は、皆さんに、田んぼの水が長い旅を経て、流れてきていることを知って頂くために、「利根川の水源地」から、見沼ファーム21が県の委託を受け米づくり体験活動を行っている「加田屋たんぼ」までをたどってみました。

 利根川の水源地は、群馬県と新潟県の県境、群馬県の水上町にある大水上山で、水源地の水が集まり、利根川となって、下流の行田市にある「利根大堰」に流れてきます。
 次に、その利根大堰を取水口とする「見沼代用水」に流れ、元荒川、綾瀬川の2つの川の下を潜って(川の立体交差)、さいたま市北部の蓮田市との市境にある瓦葺分水工で「見沼代用水東縁」に分かれた後、利根大堰から約43kmの長旅を経て、ようやく「加田屋田んぼ」に到着します。

 その後、田んぼに溜まった水は、どこに流れて行くかと言いますと、田んぼの隣の加田屋川に流れた後、「芝川」⇒「新芝川」⇒「荒川」を経て、東京湾に流れて行きます。

 

    ② 見沼代用水東縁から加田屋田んぼへ  

 次に、見沼自然公園の北にある締切橋の少し上流の見沼代用水東縁の取水口から、「加田屋田んぼ」に至るまでの水路の話をします。(右図参照)

 利根川から南下した見沼代用水東縁の水の流れは、何と驚くことに、ここでは、見沼代用水東縁の取水口から左回りで、南から北に水が流れ、田んぼに水が入るのです。
 これは、江戸時代に見沼代用水が開設された当時のままので、江戸時代の新田開発・水路開発技術が、いかに高度だったかがわかります。


         (見沼ファーム21:総務担当 稲葉良夫)

 

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 『見沼たんぼで米づくり』

        〜 大学に入って見沼に出会って 〜

1.米づくり2年目の私たち   「見沼田んぼを田農しむ会」

私達は、東大宮にある芝浦工業大学の大学生・大学院生です。「見沼ファーム21」の行う県民向けの体験水田に応募し、見沼たんぼで米づくりをしています。せっかく米をつくるならと意気込み、本格的な米づくりコースを選びました。米づくりや農業に興味ある仲間が有志で集まりました。メンバーは、社会人も含め約10人です。土日曜の作業日には、5人くらいが参加しています。

4月  塩水選により苗用の籾を選ぶ

2.私たちのたんぼの紹介

 私達のたんぼは、片柳にあります。広さは2反2畝(2227㎡)畔で2つに別れています。通称’Dたんぼ’は、私達と他に7人のメンバーがいます。もっと前から米づくりを行っているおじさま方です。畔づくりの名人、土木技官、作業のまとめ役、米づくりのプロなど皆さん特技を持っています。私達にとても親切に教えてくれます。私達が楽しく作業に参加できるのもこのメンバーのおかげです。

4月  苗床づくり

3.米づくりに関わって −それぞれの気持ち−

 たんぼへ行くと思わず体をめいっぱいに伸ばしたくなります。それに毎週行ってもわずかな変化を毎回なにかしら感じます。              56月の青々とした稲は人工的なほど光り輝き☆目に眩しいです。なんでこんな色がでるのかと不思議。しかしこれは自然色。           78月になるとその青々した中から穂が顔を出します。その初々しさがたまらなくなんとももどかしい。すごくキュンとします。「がんばれ、がんばれ!」といいたくなる。このどうしようもない瞬間が一番好き。このときから少しずつ緑から黄緑へと色彩の変化がある。                  910月になるとすっかりまっ黄色。そして水を抜いているせいか、稲穂の乾いた音が耳にやさしい。(ザワザワザワー) こういった過程で私たちは暑い日も風が寒い日も雨の日もたんぼへ行ったわけです。自分の手や足を使っての作業は単純だけれども、実は一番体が欲していることです。帰った後の心地よい疲れは気持ちがよい。その中で四季の変化や色彩の変化を五感で感じずにはいられなかったと思います。体全部で稲と共にめりはりのある変化を感じたわけです。”めりはり”この言葉をたんぼからもらったように私は思います。(フクダ)

5月  田植えの様子、手植えによる補植えも

田植えや草刈りの途中で木陰で休憩

 広島県に住んでいた高校生の頃、田んぼなんて、いつも窓の外に広がっていました。私はたんぼが、「田舎の象徴」な気がして嫌だった。でも、都会に住んでみてその考えは変わりました。

 そんな私も都会での生活に慣れて、毎日が忙しく、人に優しく出来ない時期がありました。そんなとき、ガーデニング好きの母親を思い出しました。生き物を育てる事で、何か変わるかなと思って、田んぼに興味を持ちました。ゼロから田んぼを作る事の面白さと、大変さを体験する中で、農家の方の心の広さと、度胸に触れる事ができ、人生を学んだような気がします。また、田んぼがこんなにもリフレッシュできる空間だとは気付きませんでした。自転車で行けるのもよかった。身近に「癒しの空間」があることの大切さが分かる年になったのかな。田んぼの経験を経て、ちょっぴり大人になった気がします。ちょっぴりですけどね。(シバ)

私は、見沼で米づくりをはじめるまで田んぼに入ったことがありませんでした。大学に入学し見沼田んぼを知りました。田んぼの作業はとても清々しいです。自分の手で草を刈り、汗をかき、休憩時間に風に吹かれて食べるおにぎりの味は最高です。大学の研究室の狭い空間から解き放たれて、お米をつくる楽しさを教えてくれた見沼田んぼに感謝!(タジマ)

9月  コンバインで収穫

9月 乾燥後袋詰めされた新米の前で

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『田植え』

      無農薬の「こしひかり」が待っている (*^_^*)  

平成15年6月8日(日)

  天気予報は、雨!! 去年も雨!! どうせ泥だらけになるんだからいいけどねー(とほほだね)(>_<)  でも、でも、朝起きてみたら、なんていい天気なんでしょう。きっと見沼田圃を愛する私めの気持ちが、『田の神様』に伝わったのかもしれません。

 昨夜のうちに用意していた着替えやら、温かい飲み物やらを急いで入れ替えねば。氷を入れた冷たい麦茶、半袖の着替え、そして日よけの帽子、 などなど  

 たんぼ(さいたま市加田屋)には9時前から次々に参加者が集まり、申込み71組のうち66組213名が集合。お世話していただく「見沼ファーム21」のスタッフを入れると250名以上の人々が集まり、たんぼ周辺はもはや興奮のるつぼと化してる。

 9時30分、「見沼ファーム21」島田由美子代表の挨拶の後、農業委員の細沼副代表の指示の元、田植え開始。田植え初体験者、リピーター、団体参加者の3つのグループ、3つのたんぼに分かれ、作業開始。

 スタッフのおにーさん、おねーさん(と呼ぶには、くっくっ苦しいー)の親切な指導により今年はとっても楽しく、きれいに苗を植えることができました。これからも、せっせと草取りなどの野良仕事に精を出しますので、どーかおいしいお米ができますよー、神様、仏様、ご先祖様よろしくお願いし ます m(_ _)m

 お世話いただいたスタッフの皆さん、どうもありがとーございました。
 参加者の皆さーん、今年からできた『どろんこたんぼ』もよろしくねー (^^)/~~~

                                  (事務局:ナッチ)



[加田屋の田んぼは、見沼では数少ないまとまった田圃。傾斜林や自然護岸のままの加田屋川などもあり、    見沼の原風景を色濃く残している]

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